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Dr.本田の社会保障切り捨て日本への処方せん

明治維新150年、社会保障崩壊のルーツにメスを入れる

2018年10月版

医師、NPO法人医療制度研究会副理事長 本田 宏

【はじめに】

私は1979年に弘前大学を卒業、1989年から先進国一医師不足の日本で最も医師が少ない埼玉県で四半世紀勤務した。4年前に還暦を迎え36年間の外科医生活に終止符を打ち、医療再生のために講演・論文執筆、生活保護の「いのちのとりで裁判」等の市民活動に参加している。

外科医を引退した理由は、明治維新以来続く経済最優先の日本政治を国民第一のデモクラシーに変えなければ、医療や社会保障崩壊にストップをかけることは不可能と悟ったからだ。本日は医師不足・医療&社会保障崩壊の歴史を振り返り、多くの国民が明治維新の実態を正確に把握して「考えて行動する国民を増やす」努力を求められていること訴えたい。

【諦めずに明らめる4つのポイント】

多くの問題解決のためには「諦め」を止め問題の本質を「明らめ」ることが第一歩だ。

1、群盲象をなでるはダメ、 全体像を把握せよ

 

2、グローバルスタンダードと比較する

 

3、温故知新、歴史に学べ

 

4、Follow the money、いったい誰が得をする

 

【報道の自由度とメディアリテラシー】

視点1 日本医療再生を阻むもの 本田 宏 月刊/保険診療・2014年10月より

 

【日本の医療費は先進国中最低、一方薬剤費は?】

社会実情データ図録より http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1900.html

医療費の自己負担率を世界と比べると日本は割高? 日本の医療を考える

(2)医療費を支える財源 今村聡 公益社団法人日本医師会 副会長( 10MTVオピニオン)  http://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=1438。

2、医師の絶対数11万人不足

【温故知新:明治維新150年】

【カギを握る日本の教育!】

「日本の学校は、考えない人間を5つの方法で生み出している」

暗記を押し付けて「考えさせない」

苦手を押し付けて「考えさせない」

制服を押し付けて「考えさせない」

規則を押し付けて「考えさせない」

団体行動を押し付けて「考えさせない」

日本では国民の8割がサラリーマンのため学校の重要な使命は上司の言うことをよく聞いて、口答えせず、言われたことを忠実に行い、不満があっても黙々と働き、集団生活を優先するように規格化すること」

鈴木傾城(http://www.bllackz.com/?m=c&c=20140116T1554000900)

2、   「いい加減、目覚めなさい」?

「女王の教室」2005年7月から9月日本テレビ系列の土曜ドラマで主演は天海祐希。

3、  幸福度高いデンマークは?

【自分の力で真理を探究、自分の考えで物事を判断、真実を自分の目で確かめる】

 

「人の言ったことを安直に信じるのではなく、自分の力で真理を探究し、自分の考えで物事を判断してほしい。真実は自分の目で確かめるものです。大学とはそういう場所だと思います」この言葉は2018年の大学受験の時期に京大構内で撮影された立て看板に書かれていた文章だ。

子や孫の世代に「国民第一の日本」をバトンタッチするためには、どう行動すれば良いのかを「考えて」一緒に声を挙げ続けて頂けることを心から願いたい。

 

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